タイ語学習

【日タイ語辞典で最多の63300語収録!】サンタロー日タイ辞典の著者Sanさんにインタビューしました!

タイ語を勉強している皆さん。「サンタロー日タイ辞典」という辞書をご存知でしょうか。

日タイ辞典は様々ありますが、この辞典は日タイ辞典の中で最多収録語数(63300語収録)となっており、タイ人のSanさんという方が一人で作り上げたものです。

私が初めてSanさんとお会いしたのは、タイ国内旅行のガイドをしていただいた時でした。

ガイドをしていただいた時に、13年間かかって作成した辞典についての話を聞き、すごい取り組みをしている方だと感じました。

辞典作りを行った背景やSanさんのキャリアなどについてもっと詳しく知りたいと思い、インタビューのお願いをしたところ、快く承諾いただき、いろいろとお話を伺いました^^

Sanさんは日タイ辞典の作成以外にも、日タイ語教師・日タイ語翻訳・通訳など、日本とタイに関するお仕事で幅広く活動されています。

今年で還暦をお迎えになられるとのことで、過去のキャリアなどについてもいろいろ教えていただきました。ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

サンタロー日タイ辞典作成の背景

*Sanさんが作成した辞典。広辞苑くらいの分厚さがある。

Taishi
Taishi
早速、辞典についてお伺いしたいのですが、13年かかって作成されたとのことで、どういった経緯で作成しようと思ったのでしょうか。
Sanさん
Sanさん
私が日本語の勉強していた頃、日本語の各辞典によって収録されている単語が異なっていたことが多く、いろいろな辞書を調べてみないと、どこに調べたい単語が載っているか分からないことが多く、とても面倒だったことがありました。そこで、「様々な単語を網羅している辞典を自分で作ってしまえば良いのではないか」と考え、作成し始めました。
Taishi
Taishi
すごい、、、自分で作ろうと考えたのはすごいですね。。。
Sanさん
Sanさん
着手し始めてから13年もかかったのでとても大変でした。辞典が完成したのは約10年前の仏暦2552年(2009年)です。完成した時は嬉しかったです。現在、この辞典はタイだけでなくラオスでも販売されています。ラオス語とタイ語はほぼ同じなので、日本語を勉強しているラオス人も使えるようになっています。 ちなみにサンタローという名前は、昔日本人の友達が付けてくれたニックネームです。なんでサンタローなのかは分からないですけど(笑)
Taishi
Taishi
辞典の中には63300語が収録されているとのことですが、単語はどうやって集めてきたんですか?とてつもない量ですよね。
Sanさん
Sanさん
私の辞書には様々な業種の業界用語・専門用語がたくさん入っています。様々な業種の通訳業務を経験して、それぞれの通訳業務を行う度に勉強したものを蓄積してきました。短期の契約社員としての仕事も含めると、過去に約50社ほど現場の通訳として経験してきまして、様々な用語を集めることができました。N1を持っている人でも知らない単語がたくさん入っていると思います。

*辞書の中。アルファベットで読み方から検索できるようになっている。「漢字」「タイ語での意味」の順に並んでいる。

Taishi
Taishi
様々な業種の通訳を経験されてきたんですね。そもそも、日本語を勉強しようと思ったきっかけは何ですか?どのように日本語を勉強してきたのですか?
Sanさん
Sanさん
私は、高校を卒業してから、チュラーロンコーン大学の化学研究室という所で約10年ほど働いていたのですが、その当時、化学研究室に派遣されてきた日本人と話すことになったのがきっかけで日本語を勉強し始めました。その後は、日本に渡って群馬県にある会社で3年ほど通訳として働きました。タイに戻ってからは、UNITED航空の日本人対応カウンターのスタッフとして空港で働きながら、ガイドの学校に通って、日本語ガイドの勉強もしました。さらに、電気製品の会社で通訳業務や旅行会社のガイド業務をしたりと、日本語を使った仕事をたくさん経験してきました。

*通訳として、タイ人エンジニアに日本語や専門用語を教えるSanさん。ガイドの学校で日本語ガイドの仕方を教えたこともあるそうです。

Taishi
Taishi
辞典は、日本語を勉強しているタイ人向けに作られたようですが、アルファベットから引くことができるので、日本人でもこの辞典を購入したい人がいると思います。サンタロー日タイ辞典はどこで購入することができますか?
Sanさん
Sanさん
辞典は、紀伊国屋やチュラロンコン大学ブックセンターで購入することができます。紀伊国屋では、タイ人向けの日本語学習本が置いてある棚の所に置いてあります。ちなみに今は、この辞典に入っている単語を含めた数万単語を検索できるソフトの提供も行っており、アプリで使用できるような状態も模索しています。

*サイアムパラゴンの紀伊国屋にあった辞典。890バーツでした。

日本語ガイドのお仕事について

Taishi
Taishi
Sanさんは、現在日本語ガイドの仕事を主に行っているとのことですが、ガイドの仕事はどのように受けているのですか?
Sanさん
Sanさん
ガイドの仕事はフリーランスとして行っており、様々な旅行会社から依頼を受けて、ガイド業務を行っています。また、最近は日本語ガイドを目指す人向けにYoutubeチャンネルでガイド知識を紹介したり、日本語教育を行ったりもしています。ちなみに、タイでガイドをするためにはライセンスが必要で、ガイドの学校に行って試験に合格した人だけが観光庁から「ツーリストガイドライセンス」というガイド資格の証明カードをもらうことができ、正社員又はフリーランスとしてガイドの仕事ができます。たまに資格なしで観光客に声をかけてガイドしようとしている人がいますが、違法なので注意してください。
Taishi
Taishi
ガイドは「タイ人であれば誰でもできる」というわけではないのですね。ちなみにガイドをしていて大変だったことはありますか?
Sanさん
Sanさん
大変なのは、やっぱりトラブルが発生した時ですかね。たまにパスポートや貴重品をどこかに忘れてきてしまったなどのトラブルがありますので臨機応変に対応していく必要があります。もちろん、どうあがいても解決できないこともありますが。あとはアレルギーがある人がいたら、お店側への注文時に調整したりなどして気をつけないといけないですね。ガイドの業務はただ日本語で観光地の紹介ができれば良いわけではありません。問題が起きた時に、自分で問題解決ができるようにならなければなりません。そのため、お客様としっかりとコミュニケーションをとったり、たくさんの場数を踏んだりすることが大事だと思います。ガイドをたくさんやっていくとトラブルの対処方法や事前に伝えるべき情報をいつどのタイミングで伝えるかなどがわかってきます。
Taishi
Taishi
なるほど。トラブル・問題を解決できるようになることは確かに重要ですよね。逆にガイドしていて良かったことはありますか?
Sanさん
Sanさん
日本語ガイドをしているとお客様から自分が知らなかった日本語のフレーズを教えてもらうことがあります。例えば、ウィークエンドマーケットに行った時に、「ピンからキリまで」という日本語を教えてもらったことがあります。「マーケットにはどんな物が売られているのですか?」という質問を受けたときに使えるフレーズとして重宝しています^^ あと、日本の人は柔軟な方が多い印象です。例えば、ガイドブックに載っているソンブーンのお店に行きたいと要望いただいた時に、そのガイドブックに載っている支店よりも、現在地から近くに別のソンブーンの支店があれば、「こっちの方が近いので、早く行けておすすめです!ここでも同じくソンブーンを食べられます。同じお店です。」と提案するのですが、「では、そっちでOKです!」とほとんどの方が提案を受け入れてくれます。

*ガイドをしていると、様々な人との出会いがあり、「それもまたガイドの醍醐味です。」と語っていたSanさん。

インタビューを終えて

日本に関するビジネスに長年関わってきたSanさん。

辞典作りやガイド業務に携わった経験から得た学びをたくさん教えていただきました。

サンタロー日タイ辞典に興味がある人は、ぜひ本屋にいってみてください。

辞典を出版したタイのルアムサーン社から受けた報告によると、最初にこの辞典を購入したのは日本人だったそうです!

最後まで読んでいただきありがとうございました^^

ABOUT ME
Author - Taishi Suzuki
Author - Taishi Suzuki
バンコク在住5年目/WEB屋/旅ブログ「BE AMBITIOUS」を運営しています。Japanese travel blogger / I'm based in Bangkok and regularly travel throughout the region.