日付変更線って何?
日付変更線は、太平洋の真ん中にある線のことです。実際に線が引かれているわけではなく地図上にのみある線です。この線を西から東に越えると日付を1日遅らせることになり、反対にこの線を東から西に越えると日付を1日進めることになります。
例えば、太平洋を越えて日本からアメリカに行く時は日付を1日遅らせることになります。
↓日付変更線は太平洋の真ん中にあります。マップで確認してみてください。
日付変更線はどうやって作られたの?
まず、地球の経度(縦)の基準は、イギリスのイギリスのグリニッジ天文台を通り、北極と南極を結んだ線。これを基準として「0度」とし、世界時間の基準としました。昔の人は、この基準戦から見て東側は時間が早い地域、西側は時間が遅い地域と決めました。
この基準線から西回り・東回りにそれぞれ180度進むと、この基準線のちょうど真反対になります。
しかし、この考えでいくとこの真反対の場所は日付が1日早い状態と遅い状態の両方が交わっていることになり、この場所での時間をどう捉えれば良いか分からなくなってしまいます。
そこで、「日付変更線」という考え方が提唱され、この線を越えたら日付変更するように決定されました。
なぜ日付変更線は曲がっている箇所があるの?
日付変更線上に国がある場合、その国内で日にちや時間がバラバラになり不都合なことが多く発生するため、変更線を曲げること(国と線が重ならないように)で、こうした事態を避けています。こうした理由から日付変更線は1本の直線でなく所々曲がっている状態になりました。
ちなみに、世界で一番早く日付が変わる国は太平洋上にある「キリバス共和国」です。