タイで働く

【タイ就職経験者インタビューVol.1】アジラボ編集長の井尻龍太さん

海外就職を選んだ人は、どのような道を歩んできたのか。

タイで働く道を選んだ人にインタビューするこの企画。今回は、タイの就職情報を発信しているメディア「アジラボ」編集長の井尻龍太さん(以下、「リョータさん」)が歩いてきた”海外就職の道”について話しを伺った。

トレーニーとして派遣されたインドからの帰国後、日本でモヤモヤしていた時期を過ごしていたリョータさん。海外就職を決意した理由・背景は何だったのだろうか。

【リョータさん】タイ・バンコク在住。タイ、インド、ベトナムでの勤務経験あり。立教大学経営学部卒。新卒で日本のIT企業、戦略コンサルを経て、現在はアデコタイランドのマーケティング担当としてメディアの運営を行い、日本人のアジア就職・キャリアに関する支援や発信を行っている。

海外を意識するようになったきっかけ

Taishi
Taishi
早速ですが、リョータさんはいつ頃から海外を意識し始めたのでしょうか。

リョータさん
リョータさん
海外を意識しはじめたのは、学生時代後半に東南アジアでバックパッカーをした時ですね。大学在学中、打ち込めることがなかなか見つけられなくて、どうじようかと考えていた時期があったのですが、その時に、バックパッカー経験がある友人から旅の話を聞いたことがきっかけで、旅に出てみることにしたんです。大学に休学申請を出して、ゆっくりと東南アジアの国々を回りました。

Taishi
Taishi
その時が初めて海外を意識した時なんですね。

リョータさん
リョータさん
そうですね。高校卒業までは勉強と部活に打ち込む生活を送っていたのですが、大学に入ってからは打ち込めることがあまり見つからず、モヤモヤしていました。気持ちがパッとしない中で就職活動しても良くないのではないか、と思っていたので、旅にでました。旅を通して、いろいろな世界を見た結果、海外生活に憧れを抱き、海外で働きたいと思うようになりました。

海外を意識した就職先探し

Taishi
Taishi
パックパッカーの旅から帰国後、就職活動を始めたと思いますが、当時はどのような軸で就職活動をしていたのですか。

リョータさん
リョータさん
早く海外に行けそうな企業を探しました。若手の海外研修や駐在などがあるところをたくさん調べました。結果、新卒でIT企業に入社しまして、2年目のタイミングで海外トレーニーに応募し、インドへ渡航することになりました。

Taishi
Taishi
欧米とかではなく、インドに行くことになったのですね!

リョータさん
リョータさん
はい、会社には自分からインドに行きたいと希望を出しました。海外だと欧米あたりへの赴任が人気だと思いますが、僕は旅の経験でインドのことを知っていたのと「人と違う経験をつみたかった」という理由もあり、インドで希望を出しました。社内には他にインドを希望する人がほとんどいなかったので、希望通り、1年間インドにトレーニーとして派遣されることになりました。

Taishi
Taishi
入社して2年目でインドに赴任というのは、なかなかない経験ですよね。インドでの1年はどうでしたか。

リョータさん
リョータさん
インドでの仕事は大変でしたが、自分にとって良い刺激になりました。1年間やりきった後に、「やっぱり自分は海外でやりたい!」という確信をもつこともできました。

日本帰国後の葛藤

Taishi
Taishi
トレーニーの期間が終わってからは、日本で働いていたんですか。

リョータさん
リョータさん
はい、インドから戻ってきてからはしばらく日本で働いていました。

Taishi
Taishi
日本に戻ってから「海外で働きたい!」という気持ちに変化はありましたか。

リョータさん
リョータさん
正直、日本に帰ってからはずっとモヤモヤしていました。「またすぐにでも海外に行って働きたい!」と思っている反面、「まず日本で頑張って、何かしらの成果をあげてからの方が良いのではないか」と考えたり、「今いる会社を離れてやっていけるのだろうか」と不安になったりと、なかなか行動に移せず迷っていました。

Taishi
Taishi
「このままで良いのか?」と思う反面、レールから外れるのが不安だったということですよね。

リョータさん
リョータさん
そうなんです。インドから戻ってきてから、モヤモヤしつつも、日本で2年半仕事をしたのですが、やはりモヤモヤした気持ちを解消できず、転職を決意しました。

海外就職後の心境と新しい目標

Taishi
Taishi
迷われた結果、海外で働くという選択をしたのですね。

リョータさん
リョータさん
はい、目標としていた”海外就職”ができ、現地での仕事も頑張りました。転職した会社では、タイで2年、ベトナムで1年の計3年ほど働きました。

Taishi
Taishi
実際に海外に出てきて、日本にいた時と比べて、何か心境の変化はありましたか?

リョータさん
リョータさん
東南アジアに行ってからは、モヤモヤは晴れましたが、レールから外れた状態が不安でもありました。しかし、この不安は時が経つにつれて薄れていきました。

Taishi
Taishi
なるほど、不安は徐々に薄れていったのですね。

リョータさん
リョータさん
そうなんです。現地での仕事に打ち込んでいたからというのもあると思いますが、レールとかは気にならなくなってきました。

Taishi
Taishi
その後はアデコタイランドに転職され、今に至っているかと思いますが、アデコタイランドに転職を決めたきっかけは何ですか。

リョータさん
リョータさん
アデコタイランドに前田さんという人がいるのですが、前田さんに就職相談をしているなかで、「この人と仕事をしたい!」感じたのが理由です。また、自分が海外就職について悩んだ経験から、悩んでいる人向けに海外就職に関する発信もしたかったという理由もあります。

Taishi
Taishi
そこで働かれている”人”の影響があったのですね。

リョータさん
リョータさん
そうなんです。僕は、働く上で、”誰と”仕事をするか、という部分はかなり大事だと思っていまして、前田さんと話しているなかで、「この人と働きたい!」と感じたのが大きかったと思います。

Taishi
Taishi
海外就職と海外転職を経験された今、何か新たに目標としていることはありますか。

リョータさん
リョータさん
今後もずっとタイで生活していきたいと考えていますので、タイの中で必要とされる人になりたいと考えています。そのために、目の前の発信活動などに一生懸命取り組んでいきたいと思っています。また、アジラボを通して、タイで生活している人を後押しできたり、 企業や個人とのコラボで何かしらの価値を生み出せるようにもなりたいです

インタビューを終えて

日本で葛藤しながらも、海外就職という目標に向かって進んできたリョータさん。学生時代、同じく海外就職を考えていた私は、リョータさんの話に共感することがたくさんあった。

海外移住・海外就職は簡単なことではない。海外を志すのであれば、どこかで勇気を出して行動する必要がある。

インタビューの最後で、「海外で挑戦する人を後押しできる存在になりたい」と話していたリョータさん。今後も発信を通して、様々なことに取り組んでいくようなので、引き続き発信内容に注目していきたいと思う。

また、リョータさんが編集長を務める海外就職情報メディア「アジラボ」は、徐々に大きなメディアになりつつある。

以前、アジラボに関して取材したこともあるので、タイでの就職・転職を考えている方はぜひ見てみてほしい。

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